ネィティブに英語が通じない!
「自分の英語がネィティブに通じない!」
初めて海外に出てネィティブと話したとき、自分の英語が全然通じない!と愕然とした経験を持たれている方は多いと思います。
空港の入国審査は練習したかいがあって、なんとかパス
ところがタクシーで目的地が伝わらない
レストランではオーダーしたはずのものが出てこない
勇気を振り絞って英語で話しかけても相手の反応が「?」そして焦る
日本であんなに単語やフレーズを覚えたのに
英会話スクールで練習したのに
中には、日本にいたときネィティブの人から「発音がうまい」と言われていたのに
なんで通じないの?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
旅行、留学、海外出張や赴任などシチュエーションは様々ですが、実践で英語を使って初めて、「発音」という新たな問題に気づく方も多いはず。
ネィティブの英語とは全然違う日本語じみた英語
この問題を放置すると、「英語を話す→伝わらない→自信をなくす」という負のスパイラルに巻き込まれます。
自信をなくしたまま、英語を話しても楽しくないですしビジネスなどの成果にも影響を及ぼしかねませんよね。
そこで、今回は「伝わる英語を話すために意識したいたった一つのこと」についてお伝えします。
なぜ日本人の英語が伝わらないのか
本題に行く前に私の自己紹介を少しさせていただきます。
高校時代1年間アメリカ留学し、日本の大学卒業後17年間イギリス、アメリカ、オランダの外資系エアライン客室乗務員として乗務。
ネィティブも逃げ出す厳しい英語での訓練修了後、英語が通じないとお客様や同僚と仕事ができない環境は、ノンネィティブが相手に自分の言いたいことを伝える力を磨く絶好の場となりました。
留学時代からこれまで、英語が通じない➝自信を失うを数え切れないほど経験。
なので、英語が伝わらなくて、自信を失ってしまった方の気持ちが痛いほどよくわかります。
そこで、伝わる英語を話せるようになりたい。と言う方のために伝わる英語を話すためのたった1つのコツをお伝えしていきます。
同じ事が起こっても対処出来るように、英語を使う際の参考にしていただければ嬉しいです。
結論から言いますと、「英語のリズム」中でも「強弱」を意識することです。
その理由や方法をお伝えする前に、なぜあなたの英語が通じないのか原因を知ることから始めましょう。
ネィティブに英語が通じない理由
英語がネィティブに通じない理由として3つ挙げます。
- そもそも相手もネィティブでない
- 日本語英語
- 英語のリズム
そもそも相手もネィティブでない
相手がネィティブだと思って話したら、違った。という経験はありませんか?
アメリカやイギリスなど英語を母国語とする国に行っても、日本のようにほぼ全員がネィティブというわけではないですよね。
むしろ、色々な人達が集まっているので本当に多種多様な英語が行き交っています。
しかもレベルも様々。
ノンネィティブは私たちも含めてネィティブの発音と自分の母国語なまりの英語には慣れていますが、それ以外の英語を理解しようとしても難しい時があります。
そのようなときは、大きな声でゆっくり話すと割とうまくいくときがあります。
ただ、これは相手もネィティブでないとき限定。
日本語なまりの強い英語ですと話す相手にもよりますが、ネィティブにはどれだけ大きな声でゆっくり話してもリズムや発音が悪ければ聞き取ってもらえる可能性は低いです。
それはなぜか?
ここからは通じない二つ目の理由に繋がります。
日本語英語
youtubeなどでもすでに日本語になっている英語をネィティブに言って理解できるかなんてクイズを出している動画などを見たことありませんか?
たとえば
クレジットカード
英語と同じですが、これをそのまま言っても通じない方が高いです。
この単語が通じない可能性がある3つの理由
1余計な母音がくっついている
クレジットの”ク”は子音Cで終わっていて子音プラス母音のc(k)uではない
クレジットの”ト”は子音Tで終わっていて子音プラス母音のtoではない
カードの”ド”は子音Dで終わっていて子音プラス母音のdoではない
2子音・母音の発音
クレジットの”ジ”は子音dの発音でjではない
カードの”カー”は母音ar発音でrの音が必要
3ロボット読み
日本語のクセ
上記3つは日本語のクセが理由となっています。
日本語は、母音または子音+母音の音の塊で単語を作ります。
例えば”あなた”→”a-na-ta”
一方英語は、Cardのdのように子音で終わる音もあります。
なので、子音で終わるべき音なのに余計な母音がくっついている状態。
つまり、余計な音が入ってくるのです。
それはネィティブにとっては雑音。
雑音が多いと聞き取りづらいですよね。
日本語にはない音
また二つ目の子音・母音の発音
英語の子音はアルファベット21個(発音ベースにすると24個)もあります。
それぞれ日本語の発音と似たような音もありますし、違うモノもあります。
例えば日本人が苦手とするfやvなど。
母音の場合、日本語の母音は”あいうえお”たった5個しかありません。
英語はというと、分類の仕方でわかれますが私がお伝えしているメソッドでは11個。
それだけでも、残り6個は日本語を話す私たちにとっては全く新しい音。
そもそもの音が違えばやっぱり通じづらいです。
ロボット読み
英語はとてもリズミカルな言葉です。
日常会話のスピードの場合、日本語のように一つ一つ発音しません。
話しやすいよう単語が団子状にくっついて、一つの音を作っていきます。
なので、日本語読みで英語を発音するとネィティブには

ロボットのように聞こえるそうです。
これも慣れていないと聞きづらいですよね。
ということで日本語読みで英語を話すとイメージはこんな感じ
余計な母音が入って
”ケレジッタカーデ”
そしてロボット読みです。
”ケ・レ・ジッ・タ・カー・デ”(➝あくまでもイメージです。)
これでどんなに大きな声で話したって通じません。
まぁ、シチュエーションや前後の話の内容で理解してもらえる場合ももちろんあります。
でも実践の場で話す相手は、日本語英語に慣れた辛抱強い英会話の先生ではありません。
中には、一回話して通じないことがわかるとコミュニケーションを拒否してくる人もいます。
ひどいと思われるかもしれませんが、それが現実。
ただ、いちいち落ち込んではいられません。
落ち込む前にここを意識すればあなたの英語が伝わるというポイントをお伝えします。
英会話で意識したいたった一つのこと
一番重要なのは「強弱」のコントラスト。
なぜなら、日本語の会話で「強弱」は、意識されないからです。
英語のリズムは、「強弱」(ストレスまたはアクセント)や「高低」(イントネーション)などで織りなされる音。
英語圏でのコミュニケーションスタイルはローコンテキスト。
つまり、多様な文化を持つ人たちが集まっているので、お互い理解するために伝えたいことを強調してわかりやすく話すスタイル。
メリハリをつけて相手により理解してもらう工夫をしています。
一方日本語は、ハイコンテキスト。
例えばお正月と言えば、おせち料理など共通の体験や文化を持っています。
なので、細かいことまで伝えなくてもお互いコミュニケーションができてしまう。
そんな違いがあります。
コミュニケーションスタイルの違いについては以下の記事で詳しくお伝えしています。
英語と日本語のコミュニケーションスタイルの違い
日本語にはないリズム
日本語のリズムにも英語と同じ、単語や文章の中に高い低いのイントネーションはあります。
例えば、あめ
関西弁などを聞いているとわかるように、かなり抑揚がありますよね。
程度の差はありますが、日本語でもイントネーションを使っているので英語でも応用しやすいのです。
ところが、この「強弱」だけは日本語にはない感覚なので話す際に意識しないといけません。
なぜなら、この「強弱」こそが英語のコミュニケーションの要でもあるからなんです。
ですので、メリハリを意識するだけでも英語が断然伝わりますよ。
具体的にどう意識するかについて知りたい方
英語の「強弱」(ストレス・アクセント)は、以下の記事で詳しくお伝えしていますので是非こちらをご覧ください!
https://eigohatsuon.ca-lab.link/blog/stress/