英語発音母音の要:曖昧母音と呼ばれるSchwa(シュワ)について 

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英語発音の中でも重要な音、それがこのschwa。日本語ではシュワと読みます。音の響きがとても面白いですよね。

schwaは「話し言葉」ならではの発音。

このschwa、響きがおもしろいだけでなく発音する上でものすごく大切です。なぜなら、母音の要であり、英語のリズムを作るときに欠かせない音だからです。

そしてこの音、アメリカ英語の中でも一番よく使われている母音でもあります。

今回は、このschwaについて少し深掘りしてお伝えしていきます。

schwaは日本語では曖昧母音とも呼ばれ、以下の様な特徴があります。

<schwaの特徴>

  • 英語の母音で最もよく使われる
  • 発音記号は/ə/。schwaの音を表す文字はない。
  • 全ての母音はschwaの音に置き換えられる
  • 内容語(名詞、動詞など)と機能語(前置詞、接続詞など)で使われる

曖昧母音schwaの発音

英語の単語はどこか必ず強く読む母音がありますよね。

1カ所しか母音がない場合そこにストレスが置かれます。

例えばcat,dogなど。

そのストレスが置かれた母音は、強くて長い音になります。

逆にストレスの置かれない母音はどうなるかというと、短くて省略されていきます。

英語の母音は、このように位置や状況によって3つの発音に変わります。

ストレスのある母音
(強く読む母音)
強く長く高い音
非常に聞き取りやすい

ストレスのない母音

短い
わりと聞き取りやすい

schwa

短くて不明瞭
聞き取りづらい

例えばemphasize(強調する)

emphasize➝em-phə-size

この単語の中に母音が3カ所あります。

e➝①ストレスのある母音(強く読む所)

ə➝③schwa

i➝②ストレスのない母音

schwaはストレスのある母音の前後にあるのが、特徴です。

母音が何個あるか数える方法を知る方法は以下の記事で伝えています。

シラブル(syllable)って何?英語発音矯正のコツ
日本で普通に英語を習ってきた場合、Syllable(シラブル)について「何だろう?」ではないでしょうか?ここでは初めてシラブルの存在を知ったと言う方の為にご説明しています。

日本語にはないschwaの音

schwaの発音は口や舌をほとんど動かさないで出す音。

聞き取りづらいのですが、とてもニュートラルで省エネタイプの音です。

このシュワの音は、残念ながら日本語にはありません。

schwaの特徴にあるように、全ての母音がこの1つの音に置き換えられるので、日本語が母国語の私たちにとっては、はっきりしない音なのです。

例えば、文字の上では母音a,e,i(y),o,uと書かれていても、全て同じこのschwaの音(発音記号は/ə/)に変化してしまいます。

さきほどのemphasizeで説明すると、emphasizeのaの部分がschwaの音になるのですが発音は”エイ”でも”ア”でもない音に変化します。

その他の例として

around➝a(ə)round

chicken➝chicke(ə)n

cabin➝cabi(ə)n

bottom➝botto(ə)m

cactus➝cactu(ə)s

全部同じschwaの発音で、スペルと発音は一致しません。

英語はこういうところがやっかいですよね。

どういうことかというと、例えスペルの中にeやiが入っていて一見”エ”や”イ”のような音になりそうですが、どちらも発音はSchwa(シュワ)に変わってしまうということです。

また、特にストレスのある母音の次にくるschwaはspeedが上がれば、最終的には消えることもあります。

例:caməra➝cam(ə)ra

位置によって変わる母音

ストレスの置かれないシラブルの母音は、スピードが早くなればなるほどこのSchwa(シュワ)の音になります。

例えば”fast”

これは”a”母音1つ。なのでこの母音にストレス(強く読む)が置かれ、発音記号は

fæst(米国英語)

ところが、”breakfast”と2シラブルになったときの”fast”はどうでしょうか?

brek-fəst

最初のシラブルにストレスが置かれ強く読むので、後ろは弱くなります。

そして母音も最初の時の/æ/の発音ではなく、Schwa(シュワ)の音に変わっています。

スペルをみただけだと下の”fast”も上の”fast”も同じなので同じ発音になると思いがちですが、下はストレスが置かれないので音も省略されてSchwa(シュワ)になって変化してしまうのです。

言い換えれば、強く読むストレスのあるシラブルの母音はしっかりとその母音を発音する。

それ以外のシラブルの中の母音は、ほとんど省略されSchwa(シュワ)化していくということです。

そうすることにより、ネイティブの人達は音の強弱をつけて英語独特のリズムを作っています。

schwaの役割

様々な母音がこの1つの音で代替できるなんて、すごく万能!

逆に1つの音で全てを代替できるので、Lazy vowel(ナマケモノの母音)とも呼ばれています。

でもなぜこんな発音があるのか、不思議に思いませんか?

schwaは、ストレスの置かれた母音と他の母音との違いを明確にするためなのです。

emphasizeもbreakfastの単語もそうなっていますよね。最初の母音にストレスが置かれるので、次の母音は弱くschwaの音になる。

英語はよくリズミックランゲージと呼ばれています。英語はメリハリ。

このメリハリが英語独自のリズムを作るのです。

まさに英語のリズムを作る上で欠かせない重要な役割をこのSchwaは持っています。

また、発音する上でも口も舌も動かさないミニマムな動きで済みます。だから、次の音に行きやすく、スピードが速くなっても話しやすくなります。

話し言葉ならではの、効率化する役割を持っているのです。

schwaの例

この曖昧母音のシュワの発音が出てくるのは以下2つの場合です。

①content words内容語(名詞、動詞、形容詞、副詞など)
②Functions words機能語(前置詞、接続詞、代名詞など)

content words内容語に表れるschwaの例

A(ə)merica(ə)
Japa(ə)n
proble(ə)m
sofa(ə)
tenni(ə)s
pro(ə)duce
e(ə)xciting

Functions words機能語で表れるschwaの例

単語を読むとき、強く読む所と弱く読む所で強弱をつけ英語のリズムを作っていると上でお伝えしました。

同じ事が、フレーズや文章の中でも起こります。

例えば接続詞や前置詞など文法上必要な要素です。けれどもそれ自体意味を成さないですよね。

英語ではFunction wordsといいますが、重要な情報ではないのでスピードが上がればどんどん省略化されシュワ化されます。

ここではFunction words でSchwa(シュワ)化されるものをご紹介します。

the(ðə/ði)

the house
the lady
He bought the book.

a,an(ə/ən)

a holiday
an early departure

be動詞

are(ər)

we are
Students are
Those are pretty.

was(wəz)

was great
That was stunning.

接続詞

and(ən)

Japan and China

but(bət)

but I
Last but not least.

or(ər)

A or B
he or she

than(ðən)

better than
I’m more than happy to assist you.

前置詞

of(ə)

kind of
one of each

to( tə)

to play
go to
*”t”が母音にはさまれている場合音が”d”なる。”Flap T”と呼ばれています。

for(fər)

for lunch
good for you.

at(ət)

at nine
He is at the hospital.

from(frəm)

from Canada
It starts from April.

代名詞

that(ðət)

that girl
I want that one.
*強調して言うときは省略した音”ə”ではなく、正確な母音で発音します。この場合”æ”。

you( jə)

see you
do you have the time?

he(i:)

I’m sure he will.

*his((iz)”h”が落ちて発音しなくなります。

I’m sure he is.

*him(im)”h”が落ちて発音しなくなります。

I love him.

them(əm)

meet them
I neet them now.

their(ðər)

their family
Their dog is missing.

her(ər)

meet her
That’s her fault.

your/you’re(jər)

your address
You’re awesome!

our(ɑr)

our school
Enjoy our hospitality.

副詞

as(əz)

such as
Call me as soon as you can.

助動詞

can(kən)

Can you
I can do it.

*否定形の”can’t”は、省略されず”kǽnt “正確な母音で常に発音されます。ですので、この発音を知っていれば肯定か否定の違いが判別できます。

schwaの見分け方

Schwaの見分け方について、発音記号を見ればわかるのでは?と考える方もいらっしゃると思います。

確かに、発音記号に/ə/がついていたら、schwaの発音です。

けれども発音記号に頼るのは注意が必要。

なぜなら、辞書によって発音記号が違ったりするからです。

一番良いのは耳で音を聞いて判断すること。

けれどもschwaの音の区別がつかなくても、上の説明のようにストレスのある(強く読む)母音や文章やフレーズの中で重要でない部分がわかれば、だいたいschwaが来ると検討がつきます。

このSchwaの音を意識して話せるようになると、確実にネィティブの音に近づきます!

リスニングやスピーキング力アップにはこの母音の発音の変化を理解して、正確な音を自分で出せるようにすると良いです。

そうすると聞き取りやすくなりますし、あなたの英語発音がぐんとグレードアップします。

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